こんにちは、社会で上に立ったことが一度もない男、きたろうです。
みなさん、会社で部下はいますか?
部下がいる、つまり仕事を頑張って少しでも上の立場に上がっていますか?
組織って上に行くほど楽ができるし自分を出せるから楽しくなります。
組織を作るようになってから人の幸福度が下がったという説もあったりします。
そう考えると会社で出世しようと頑張っている人は自分の人生を良くするために最適な行動押しているのかもしれません。
今回はこのテーマで話をしてみたいと思います。
稲作をするようになってから上下関係が生まれた
昔の人というものをざっくり分けると「狩猟民族」と「農耕民族」に分類できます。
狩猟民族にももちろん組織というものがありましたが、そこまで明確な上下関係はなかったと言われています。
- 経験豊富な人がリーダーとなり集団を率いる
- 年長者は若者に知識を与える
- 女性や子どもは集落を守る
というふうに適材適所で役割を持っていたそうです。
そして狩猟民族の特徴は「水平的平等」という社会構造で、食料や資源を共有するのが一般的で誰かが一方的に権力を持つということを防ぐ意識があります。
これに対して農耕民族は全然違います。
農耕民族は狩猟民族と違い、その地に定住します。
そのため「土地を管理する」「土地を所有する」「働く」と役割のもとに格差が誕生しました。
そして作った稲は狩猟で捕まえた獲物と違い、一定期間保存ができる物です。
これによって一部の人が食料や資源を独占して経済的格差が広がるきっかけになってしまいました。
規模が拡大すると権力者はより一層強い力を持ち上下関係はより明確なものとなりました。
そうなると階級の固定化が進みます。
こうなってくるともう幸福度が高い・低い人が誕生します。
この話、まさに現代の会社と同じですよね。
下にいたら幸福度は上がらない
組織である以上上下関係というものは必ずあります。
労働でいうと新人は一番下から始まりますね。
そうなるとそれまで一番下だった人が一番下ではなくなります。
職種にもよりますがその人はすくしだけ楽になるかもしれません。
私の話で言うと配達の仕事をしていた時、まず新人さんに運転をさせます。
荷物の積み込みも指示するだけで新人さんにやらせます。
ドライバーの仕事なんてこれが仕事の大半を占めるものなので、私は1ヶ月新人さんに教えるという全然大したことをしなくてもいいポジションを任されました。
めちゃくちゃ楽でしたねー運転しなくていいんだってなったとたんだらけましたw
寝不足は危険だからしっかり寝ないとって意識してましたがこれも教育期間はサボりましたし待ち時間完全に一人になる時間ができた時は持参した漫画を読んでましたね。
出世というほどのものではないですが、そこそこやってればどんな職種でもこんなポジションを任されますよね?
こうして少しでも上っぽいポジションに行くと仕事に対する意識が変わるかもしれません。
出世するのは難しいけどできたら会社が楽しくなる
今仕事で出世をしたいと思う若者が少ないそうですね。
まあわからなくはないです。
出世するのに必要なことというと
- 仕事で成果を上げる
- プライベートを犠牲にして会社に尽くす
- 飲みたくもない嫌いな上司や取引先と酒を飲む
- 休日も会社のためになることをする
こんな感じでしょうかね。
見ただけでため息出ますね。
出世は何が難しいってこれやれば確実に出世できるって正解がないってことです。
なんなら学閥派閥なんかでそもそも入った時点で出世できる・できないが決まってるなんてことも全然あります。
クソ零細企業なんかだとそもそも上司もリーダーもない場合があったりします。
社長以外全員ヒラみたいな感じですね。
私が高校卒業して最初に入った建設会社の上司は今思えばやりたい放題でしたね。
会社の車を私用で使って保険もガソリンも会社負担にしたり近場の温泉旅行も出張扱いで処理してました。
私は休みなく毎日働いていましたがその上司が仕事らしい仕事をしている姿を見たことは一度もありませんでした。
具体的にいくらもらっていたかはわかりませんがこんな適当に働いているならさぞ毎日楽しいだろうなと思ってました。
出世は個人的にはその会社に長くいたいと思えるなら目指した方がいいと思います。
上に行くと性格が変わる
人は立場が変わると性格が変わります。
それも悪くなります。
漫画ワンピースでも悪い王様が「人は肩書きで勘違いを始める、じきに向こう側を見下すようになる」なんて台詞もありました。
上に行くと自分が偉くなったって感じるんですね。
私の職場にもいましたね、下級労働者が増えすぎて管理する人間を置こうということになり、その中で一番真面目で働き者だったおっさんが管理者になったのですがある日を境にお前どうしたってくらい攻撃的な口調に変わりました。
私のこと◯◯君と呼んでいたのに「お前」に変わりましたw
流石にその態度は良くないとなりみんなで反抗したのですが、驚くことにその男管理者になったというから給料や待遇も上がったんだろうと思っていたのですが何も変わっていなかったのです。
社長から
「お前があいつらをまとめるんだ、厳しくやらないと舐められて仕事に支障が出るからな、しっかりやれよ」
とだけ言われたのだそうです。
待遇も変わらないのに訳わからん役職を与えられただけで人はこんなにも変わるのかとびっくりしました。(てゆうかこいつ単純すぎだろw)
みんなより少し上に行けて嬉しくなってはしゃいじゃったんですね。
下請けは永遠に下
組織の中での上下関係の話をしてきましたが、組織の外に目を向けるとそこでも上下関係があります。
わかりやすい例が仕事の元請け・下請けではないでしょうか。
建設業を例にします。
大きな建設現場なんかだとまず一番上にゼネコンがきます。
ゼネコン=大規模な建設プロジェクトを統括・管理する総合建設会社
このゼネコンが予算やスケジュールを立て、計画から完成まで管理します。
このゼネコン、実際の作業はしないのです。
実際の作業をするのが下請けと呼ばれる様々な専門の職人さんたちです。
ゼネコンというのはこの作業員たちを管理するのですが、これが酷い扱いなんです・・・
当時まだ社会人なりたての私はなぜこんな扱いを受けなければならないんだ?と心底疑問でした。
そしてそれを受け入れる人たちに対しても疑問でした。
その理由はシンプルなものです、仕事を失いたくないから我慢してるんです。
高校でたての私にはかなりインパクトが強い出来事でした。
勉強してこなかっただけで下の立場に置かれるとこんな扱いをされるのかと。
だから世の中のエリートたちは死に物狂いで勉強をして少しでも上に行こうと躍起になっていたんだとも思いました。
頭がいい人は下に追いやられるとこんな惨めな目に遭うってことを知っていたんですかね。
この下請けという立場は正直かなりキツイ、苦しい立場です。
頑張れば上に行けるというものでもなく下請けは数をこなすことでしか利益を上げることはできません。
何よりも怖いのが上の立場に生殺与奪を握られていると言っても過言ではありません。
上が値下げといえばおそらくNOとは軽々しく言えないでしょう。
こんなの生き地獄です。
下の立場にいてはダメです。
まとめ
では最後にまとめます。
- 稲作をきっかけに上下関係が生まれた
- 上の人間は幸福になり下の人間は幸福度が低くなる
- 組織が大きくなるほど格差が大きくなり固定化される
- 少しでも上のポジションに行くと楽になり楽しくなる
- 出世は難しいけど目指した方がいい
- 人は地位や肩書きで勘違いをする
- 上に行くと責任を負わされ性格が悪くなる
- 下請けはいつまでも下請け
人間関係なんて無くしてみんなフラットになれば一番いいのでしょうがそうはいかないようです。
出世なんてどうでもいいと感じる人が多いようですが、それ自体はいいとも悪いとも思いませんが試しに目指してみてはどうですかと私は思います。
私みたいな下民でも少しだけ上にいけてその時はいい思いができました。(人にやらせて結構サボれました)
働く目標がないというならば会社で上に行くゲームでもやってみるか、位に仕事をするのもありではないでしょうか。
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